第20回,はおと会

毎年、母の主催している筝の発表会(はおと会)の
20回目を、
1月16日(日曜日)に、
杉並区の方南会館において開催致しました。

当日は雨にも拘らず、多くの方に来ていただき、会場は終始和やかで、暖かい雰囲気に包まれ、
筝の音とともに別世界にいるようでした。 
ご年配の方は、天候のため、お越し願えず,誠に残念で御座いました。

当日の模様を、少し御知らせ致します。


 今回の出演者は、御弟子さん,賛助出演の方々合わせて17人で、10曲を演奏しました
いずれも大変な熱演でございました。



そのうちの 「尾上の松」(上の写真)は、古来からの、有名な三絃の曲です。
その曲に、宮城道雄先生が、筝の手付けをされ、三曲合奏として活かされました。
唄の部分も、緩急があり、また、手事は、筝と三絃の合い口も難しく、演奏者にとっては、難曲です。
母が筝で、妹の若葉の三絃で、演奏しました
この演奏は、かなり迫力がありました。
母は、曲の世界に陶酔し、年齢不詳の熱いボールになり、まさに夢の中にいるが如く弾いておりました。
それを、母に訓練された若葉が上手に受けて、そのボールを追いかけておりました。



またもう一曲は、皆様に馴染みの多い、宮城道雄作曲の「春の海」(上の写真)です。
これは親子三代で合奏しました
普通は筝と尺八で合奏するのですが、今回は母と若葉が筝を弾き、若葉の息子の宏一がチェロ
私の娘の美野里がバイオリンを弾きました

美野里はサンフランシスコから、金曜日の晩帰国して、
土曜日一日しか合奏練習できなかったので、大変私は心配しておりました。
でも私以外は誰も心配しておらず、

三世代の、阿吽の呼吸をすぐ思い起こして、当日は、音楽で互いに会話をしているが如く、
自然に演奏できておりました。
音楽のできばえはさておき、
母、娘、孫が共に、合奏するという事に感動したと多くの方がおっしゃって下さいました。
ありがたいことです。
本当に孫二人にとっても、この親子三代で演奏した「春の海」は、
きっと、良い思い出として残ると思います。


舞台で楽器を弾かない家族には、それぞれ役目があり、
父の輝彦は全曲録音と写真を受け持ち、
若葉の夫、正之さんはビデオ撮影とDVD化、
そして私、輝美は進行係として一つ一つ曲を紹介しました。


あらためて、皆様からいただいた暖かいご声援を心から感謝いたします。また、



これからも、若葉が中心になって企画する新しい第二十一回「はおと会」を、
どうぞ、御指導御支援のほど宜
しくお願い申し上げます。


重松(厚井)輝美


*以上はバークレイよりDR.TerumiKohwi-Shigematsuが寄せられたメールです。
将来DVDをホームページに収録できたら最高と思ってーー。
編者註
 筝曲 はおと会 2003 
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